大河ドラマ『いだてん』 五りんと金栗四三はどう関係してくる?

さて、2019年の大河ドラマは『いだてん 東京オリムピック』。

宮藤官九郎さんの脚本ということで、伏線や小ネタを散りばめた作品になるだろうと、スタート前から話題になっていました。

 

そしてこれまで4話が放映された段階で、いちばん気になるのが、神木隆之介さんが演じる「五りん」という登場人物。単なる古今亭志ん生の弟子っていうだけの人物ではなさそうで。その関係性が、少しずつ明かされている感じですね。気になる~。

 

「五りん」はそもそも勝手に古今亭志ん生のところに押しかけてきて、無理やり弟子になっちゃった感じですが、第1話の説明では、お父さんはいないっていう設定だったような……。もしかして、志ん生がお父さんなんでしょうか? 

 

志ん生の奥さんが「おりん」で、他の女性との間にできた子どもが「五りん」??

いやいや、違うか。

 

でも、第4話で、五りんのお母さんが昔働いていたというお店から、金栗四三のあいだに関係があることはわかりました。五りんクンが、いきなり冷水を浴びて「ひゃ~っ」って言っていたのは、そっか、四三つながりなんですね。とはいえ、四三の子どもってわけじゃないだろうし……。お父さん、誰なんだろう?

 

これから徐々に真相が明らかになるであろう、五りんクンの秘密。楽しみです。

 

それにしても、やっぱり宮藤官九郎さんのドラマ。どの登場人物もみんなちゃんとストーリーや人物にからんできて、きっと「お見事!」っていうまとめ方になるんだろうなあ。

 

とにかく、登場する人物がそれぞれおもしろすぎ! みんな個性強すぎ! それぞれ深掘りしてほしくなる人物ばかり。

三島家の面々もおもしろい! 弥彦の母の和歌子さんや、女中のシマさんも、ワンポイントの登場なのに笑えるし。

天狗倶楽部は、笑えるほどむさ苦しいし。

嘉納治五郎さんを取り巻くおじさまたちも、みんなとぼけていて楽しい。

 

そうそう、金栗四三さんの熊本時代からの友だち、美川さん。いざとなるとちゃっかり友だちに罪を押しつけちゃうほど調子いい彼が、これからどうなっていくのかも楽しみ。

 

う~ん、楽しみっていう言葉ばかり並べちゃったな。でも本当に楽しみ。

わずか45分足らずのあいだに、明治と昭和をめまぐるしく何度も行ったり来たりするので、ついていくのは大変かもしれないけれど、その展開のドタバタ加減が、オリンピックをめぐるドタバタなエピソード集にピッタリなんじゃないだろうか。

 

ストックホルムから最初の東京オリンピックに至るまで、いろんな人たちが一生懸命ドタバタと苦労して、現代の私たちからみると滑稽なほどのドタバタを乗り越えて、今に至るってわけだよね。現代のオリンピックは、当時とは規模も違えば、大会の目的も少し違ってきちゃっている気がする。でも、たしかに、この大河ドラマの登場人物たちの情熱から始まった歴史なんだね。

 

2020年の東京オリンピックは招致におけるなんだかんだがニュースになっていて、ちょっと水を差した感じだけど、大河ドラマは純粋に登場人物たちの汗と涙を楽しみたいです。