wowowドラマ『イノセント・デイズ』のラスト
妻夫木聡さん主演のドラマ『イノセント・デイズ』を見ました。wowowで全六話。
回を重ねるごとに自分の予想をはずれていって、さらにラストには愕然とさせられました。えっ、そうなるのか。って。
最終回を見終わったとき、心に残ったのは、なんとも言えない怖さ。なんだかすっきりしない怖さ。嫌な気持ちになるというのとは違うのだけれど、幸乃というヒロインの死への思いがあまりに辛くて、重くて、怖かった。
その一方で、すべての人に対しての「赦し」というか「救い」というか、そんなものも感じました。登場人物すべてが背負った罪や後悔や、心にある毒のようなもの、それらをこのドラマは赦そうとしている、そんなふうに感じました。それは、幸乃がそう思っていたに違いないと感じられるからなのかな。
役者さんたちがみんな素晴らしかった。
伏し目がちで、おどおどとしゃべる慎一(妻夫木くん)も、聖母のような無垢さと、生きることを諦めた冷たい表情の両方を見せる幸乃(竹内結子さん)も、その少女時代を演じた清原果那さんも。
実を言うと、朝ドラに出演していたときの芳根京子さんは、印象が薄かったんです。でも、このドラマの芳根さんはすごく印象に残りました。特に最終回の幸乃と向き合う場面。ストーリー的にもスリルがあったし、見ていて力が入りました。
原作とドラマではどう違っているのかな。原作本もちょっと読んでみたくなりました。